2013.02.15 Fri
復興増税というキーワード。経理のみなさまならもう調査済みかと思われますが、ちょっとだけかじっておきたい方々のために、わかりやすくまとめたいと思います。
記憶にあたらしい東日本大震災。その震災の傷跡はとても深く、立ち直るまでには多くの時間とお金が必要です。復興特別所得税というのは、復興につかうお金を確保するためにつくられた税金です。日本全体が家族であるように、痛みはみんなでわけあおうというわけです。ただ、あたらしい税金が課せられますよと言われてもピンときませんが、こうした意図を感じることができれば、納税に想いも込められますね。
源泉徴収についてのご質問が湧きやすいと思いますが、復興特別所得税の源泉徴収は、平成 25 年1月1日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際、復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません。
復興特別所得税は、所得税の源泉徴収義務者が所得税と併せて源泉徴収することとなりますので、所得税の源泉徴収義務者がそのままイコール復興特別所得税の源泉徴収義務者となります。おさえておきましょう!
あとは計算方法ですね。復興特別所得税の源泉徴収は、所得税の源泉徴収の際に併せて行うこととされているため、源泉徴収の対象となる支払金額等に対して合計税率を乗じて計算した金額を源泉徴収します。
【源泉徴収すべき所得税及び復興特別所得税の額】
支払金額等×合計税率(%)(※)= 源泉徴収すべき所得税及び復興特別所得税の額(注)
(注) 算出した所得税及び復興特別所得税の額に1円未満の端数があるときは、その端数金額を切り捨てます。
※1 合計税率の計算式
合計税率(%)= 所得税率(%) × 102.1%
※2 所得税率に応じた合計税率の例
所得税率(%) | 5 | 7 | 10 | 15 | 16 | 18 | 20 |
合計税率(%) (所得税率(%)×102.1%) |
5.105 | 7.147 | 10.21 | 15.315 | 16.336 | 18.378 | 20.42 |
復興税について少し理解を深めることができたでしょうか?
みなさまにお役立て頂ければ幸いです。
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